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( ^ω^)とξ゚゚)ξが愛のあるセクロスをするようです。4 レイプ体験談

8:1◆stb.HbmXsI:2006/05/14(日)23:56:58.45ID:a38act2C0

夜の住宅街の薄暗い路地を歩く二人の姿を、街頭が照らしている。

灯りに浮ぶふたつの影は、仲良く並んで大きく揺れ動く。

恥ずかしさもあってか、並んで歩く二人が交わす言葉は少ない。



もうすぐ6月といえど、夜になればぐっと冷え込む。

特にこの街には冷たい海風が吹き込むから、7月になっても気温が10度代なんてことはザラだ。



ξ゚゚)ξ「やっぱり夜は寒いねー」



( ^ω^)「風もつおいお」



ツンの家へ向かう二人は、冷え込んだ空気が包む夜の路地を少し肩を縮めて歩いていた。

空の向こうで、ゴオという風がうなる音が聞こえた後、冷たく湿った風が二人に吹き付けた。







12:1◆stb.HbmXsI:2006/05/14(日)23:58:19.37ID:a38act2C0

ξ゚゚)ξ「うっ・・・さむっ」



( ^ω^)「大丈夫かお?俺のジャケット貸すお」



ブーンは自分のジャケットを脱ぎ、ツンの肩にかけた。



ξ゚゚)ξ「・・・・ありがと。あんたは大丈夫なの?」



( ^ω^)「俺は平気だお。寒さにはつおいお」



遠くでまた風がうなる音が聞こえた。

等間隔で並ぶ街頭の間に、自動販売機の明かりが見えた。



ξ゚゚)ξ「ブーンちょっと待ってて」







13:1◆stb.HbmXsI:2006/05/14(日)23:59:23.53ID:a38act2C0

ツンは自販機に向かって走り出し、温かいコーヒーとミルクティーを買ってブーンに差し出した。



ξ゚゚)ξ「どっちがいい?」



( ^ω^)「どうせコーヒーが俺のだお」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・・残念!」



( ;^ω^)「?」



ξ゚゚)ξ「今日は私がコーヒーを飲みます」



(;^ω^)「ちょwwwwwww」



そう言ってツンは缶コーヒーのプルタブを開け、一口飲んだ。







14:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:00:15.01ID:Z+xC/fiT0

ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・・・・」



ξ;゚゚)ξ「 ま ず い 」



(;^ω^)「飲めないに無理するからだお。口直しにこっち飲むお」



ブーンは紅茶のペットボトルの蓋をあけ、ツンに差し出す。

ツンはそれを受け取ると、すぐにごくごくと飲んだ。



ξ*--)ξ「はぁー、おいしー」



ツンは左手に持っていた缶コーヒーをブーンに私、またミルクティーを一口飲む。

ブーンも、ツンに手渡されたコーヒーに口をつける。ブーンがいつも好んで買っているコーヒーの味だ。







16:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:02:09.66ID:Z+xC/fiT0

(;^ω^)「なんでコーヒーなんか飲んだんだお」



ξ゚゚)ξ「うるさいわね。コーヒー飲めるとなんか大人っぽくてかっこいいじゃない!」



( ^ω^)「それって俺がカコイイってことかお?」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・・・」



(*^ω^)「ktkrwwwwwwwwww」



ξ゚゚)ξ「ばかじゃないの?」



(;^ω^)「・・・」



ξ゚゚)ξ「ばーか」



そう言ってツンはミルクティーを飲みながら歩き出した。

ブーンが慌てて追いかける。離れていた二人の肩が、また並んだ。







18:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:04:05.05ID:Z+xC/fiT0

この道を、二人で再び歩くことができるなんて思わなかった。

あの時と同じ夜の道。同じ相手。同じ缶コーヒーとミルクティー。

ただ違うのは、二人の関係。そして、お互いを想い合う気持ち。



あの時、ツンの過去を知ったブーンは、ツンに手を差し伸べることができなかった。

それどころか突き放す結果になってしまった。

その時のブーンにはそうするしかできなかったし、手を差し伸べたところでツンの心の傷を受け入れることができるかどうか分からなかった。



でも、今は違う。

今はツンの全てを受け入れられるし、何よりもツンのことが心から好きなのだ。

小さな体で一生懸命毎日明るくふるまうツンの手助けをしてあげたい。

自分がそばにいることで、ツンの傷が癒されるのなら、それは自分にとって大いなる喜びだ。







22:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:06:02.66ID:Z+xC/fiT0

( ^ω^)「ツン」



ξ゚゚)ξ「なに?」



( ^ω^)「ツンのこと、ほんとに大事にするお」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・え?」



( ^ω^)「大好きだお」



ξ///)ξ「はっ、はあ?急に何言ってるのよ」



( ^ω^)「照れ隠しカワユスwwwwwww」



ξ///)ξ「ばかじゃないの!」







23:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:06:46.86ID:Z+xC/fiT0

そう言ってツンはブーンのみぞおち目掛けて一撃をくらわせた。



(;^ω^)「ぐおっ・・・!?」



その痛さに、ブーンは思わず腹をかかえてその場にうずくまった。



(;^ω^)「愛の鉄拳だお・・・」



ξ゚゚)ξ「まだ言ってる・・・」



ツンは、はい、と言ってブーンに手を差し出した。

ブーンはその手を握って立ち上がる。







25:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:07:42.19ID:Z+xC/fiT0

( ^ω^)「フヒヒ!」



ξ゚゚)ξ「何よ?いい加減離しなさいよ」



( ^ω^)「手、つないだままでもいいかお?」



ξ*゚゚)ξ「は?」



( ^ω^)「ツンの手冷たいお。俺があっためるお」



ξ///)ξ「・・・・・・・・っっ」



ブーンの手に伝わるツンの体温が急激に上昇していく。

二人の姿は街頭に照らされては暗闇に消え、また街頭に照らされては暗闇に消え、を繰り返していった。







27:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:08:41.05ID:Z+xC/fiT0

翌日の土曜日、いつものようにブーンは自販機の補充作業をするために移動中のトラックの助手席に座っていた。

午前の補充を終え、午後は市街地にあるスーパーの売場点検に行かなければならない。

その前に飯でも食うかとギコが言い、二人は国道沿いのファミレスに入った。



食事を取り終え、ギコがタバコを吸っている。

ブーンは水をひとくち飲んで、ギコに話し掛けた。



( ^ω^)「ギコさん、実は彼女ができたお」



(゚Д゚)「ええ!?マジでか!!??」



ギコはタバコを吸う手を止め、水を一口飲んだ。







29:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:10:17.57ID:Z+xC/fiT0

(゚Д゚)「もしかして、前話してた、近くにいるってコか?」



( ^ω^)「そうだお」



(゚Д゚)「すげええええええ!!!!良かったじゃん!!!!!!!!!!

    おめでとー!!!!!!!」



( ^ω^)「ありがとうだお」



(゚Д゚)「そっかー、お前にも彼女がなー。なるほどねー」



ギコは再びタバコを吸い、煙を深く吐くと、タバコを灰皿に押しつけた。



(゚Д゚)「彼女の写真とかねーの?」



( ^ω^)「うーん・・・卒業式の日にみんなで撮ったのなら・・・」







31:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:12:01.33ID:Z+xC/fiT0

そう言ってブーンは携帯を取り出し、画像を表示させてギコに見せた。



( ^ω^)「この、俺の隣にいるコだお」



(゚Д゚)「この二つ結いの?・・・・・・・・これじゃああんまよく見えねーよ。下向いてるし」



(;^ω^)「でもこれしかないお。写真嫌いみたいで、カメラ向けても撮らせてくれないお」



(゚Д゚)「まぁ、いつか撮ったら見してよ」



( ^ω^)「わかったお」



(゚Д゚)「それにしてもめでたいなー。

   よーし分かった!ここは俺のおごりだ、たんと食え!!!!」



(;^ω^)「ちょwwwwお腹イパーイだおwwwwwww」







34:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:12:53.62ID:Z+xC/fiT0

ギコがまるで自分のことのように祝福してくれて、ブーンはとても嬉しかった。

良い上司に巡り合えたと、ブーンは心から思った。



それにしても、”彼女”という響きにとても新鮮さを感じる。

今までそういった存在がいなかったせいもあるが、ツンが自分の彼女になる日が来るなんて。



その日、夜7時頃にバイトが終わったブーンは、ツンにバイトが終わったことを告げるメールを入れた。



( ^ω^)(ツンはきっと9時半にバイトが終わるお。その頃に電話するお)



彼女に、初めてする電話。

どんなことを話そうか。とてもわくわくする。







35:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:13:43.77ID:Z+xC/fiT0

家に帰ると、既に母が帰宅しており、夕食の準備がされていた。

ブーンは夕食を取り、テレビを見て風呂に入り終えると、時刻は9時半を過ぎたところだった。

急いで髪を乾かし、部屋に入り携帯を見ると、ツンからバイトが終わって帰宅したことを告げるメールが入っていた。



( ^ω^)「うはwwwwグッドタイミングだお」



トゥルルル・・・トゥルルル・・・



ξ゚゚)ξ「はい、もしもし」



(*^ω^)「あっ、ツンお疲れ様だお」



ξ゚゚)ξ「うん、おつかれー」









37:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:14:15.83ID:Z+xC/fiT0

(*^ω^)「晩御飯は食べ終わったかお?」



ξ゚゚)ξ「バイト先で済ませてきた」



(*^ω^)「そうかお」



ξ゚゚)ξ「ねえ、ブーン」



(*^ω^)「なんだお?」



ξ゚゚)ξ「あんたって今なんの仕事してるの?」



(;^ω^)「え・・・・・・・・」







38:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:15:02.10ID:Z+xC/fiT0

(;^ω^)「あれ、言ってなかったかお?」



ξ゚゚)ξ「うん、聞いてない。就職全部だめだったってことは卒業式の日に聞いたけど」



(;^ω^)「そうだったかお・・・?」



ブーンは、ドクオとの会話を思い出した。

そういえば、自分の今の仕事についてツンとの会話に出てこなかったので、

今度聞かれたら言おうと思っていたが、結局今の今まで話題にのぼることはなかったのだ。







39:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:15:44.31ID:Z+xC/fiT0

( ^ω^)「今は微糖園でバイトしてるお」



ξ゚゚)ξ「ふーん。週休何日?」



(;^ω^)「週休・・・というか、土日と祝日だけやってるお」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・え?」



(;^ω^)「・・・・・・・・・・・・」



ξ゚゚)ξ「平日は何してるの?」



(;^ω^)「おうちにいるお」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・・」



(;^ω^)「・・・・・・・・・」







44:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:16:52.45ID:Z+xC/fiT0

ξ゚゚)ξ「それは良くない!!!!!」



(;^ω^)「・・・・」



ξ゚゚)ξ「あんたねー、今時ドクオでさえコンビニの夜勤やってるってのに、

      それじゃあほぼ無職じゃないの!」



(;^ω^)「平日は確かに・・・」



ξ゚゚)ξ「付き合う前に確認しとくんだった・・・」



(;^ω^)「・・・・・」



ξ゚゚)ξ「悪いけど、本来の私は学生でもないのにちゃんと働いてない人とは付き合わないんだから!」



(;^ω^)「じゃあなんてOKしたお?」



ξ゚゚)ξ「それは・・・・・・ほら、色々あるじゃない!

      気持ちが先に出ちゃったってゆうか・・・・・・」



(;^ω^)「・・・・」





53:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:19:00.59ID:Z+xC/fiT0

ξ゚゚)ξ「とにかく、これからはちゃんと働いてもらわないと」



(;^ω^)「わかったお。でも今すぐバイト辞めるわけには・・・すぐに新しい仕事見つかるかわからないし」



ξ゚゚)ξ「微糖園で雇ってもらうことはできないの?

      正社員になれなくても、契約社員とかパートとかでもいいから、

      せめて週休2日くらいにしてさ」



( ^ω^)「なるほどだお。聞いてみるお」



ξ゚゚)ξ「生活費とかはどうしてるのよ?」



(;^ω^)「今は実家だから払ってないお」



ξ゚゚)ξ「家にお金入れてないの?」



(;^ω^)「入れてないお・・・」







55:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:19:57.28ID:Z+xC/fiT0

ξ゚゚)ξ「週2日だけのバイトじゃ貯金もできないじゃない」



( ^ω^)「あ、それは大丈夫だお。あまり買い物しないから」



ξ゚゚)ξ「あー、そういえばあんたあんまり物買わないわよね。

      貯金・・・・いくらあるの?」



( ^ω^)「えーと・・・・」



ξ゚゚)ξ「あ、ごめん。言いづらいよね、無理して答えなくても・・・」



( ^ω^)「多分50万くらいだお」



ξ;゚゚)ξ「ごじゅっ・・・・!?」



( ^ω^)「口座3つあるからちゃんと把握してないけど多分それくらいだお。

      あっ、郵貯にも10万くらい入ってるお」



ξ;゚゚)ξ「へ、へぇ〜・・・・」







60:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:21:44.43ID:Z+xC/fiT0

(;^ω^)「でもやっぱり最近減ってきてるお。ちゃんと仕事するお」



ξ;゚゚)ξ「うん、まぁ焦って適当に探すよりは、ちゃんとやりたい仕事したほうがいいけど・・・」



( ^ω^)「うんだお」



ξ゚゚)ξ「とりあえず、微糖園でもうちょっと出勤日数増やしてもらえるなら、そうした方がいいと思うよ」



( ^ω^)「そうするお」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・・」



( ^ω^)「・・・・・・・・?」



ξ゚゚)ξ「・・・・・ごめんね」







64:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:22:57.54ID:Z+xC/fiT0

( ^ω^)「?なんで謝るお?」



ξ゚゚)ξ「なんかさ、こういうのって本人の問題だから、私が口出すのはおかしいんだけど・・・」



( ^ω^)「俺たちは付き合ってるんだお。なんでも言って欲しいお」



ξ゚゚)ξ「私、ブーンとは真面目に付き合いたいと思ってるの。

     だから・・・・しっかりして欲しいなって思って、つい・・・・・・・」



( ^ω^)「ツン・・・・」



( ^ω^)「ツンのためにもしっかりするお。頑張るお」







66:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:23:42.21ID:Z+xC/fiT0

ξ゚゚)ξ「うん。でもあんま無理しないでね。ブーンにはブーンなりの考えがあるんだろうし」



( ^ω^)「心配かけてすまなかったお」



ξ゚゚)ξ「ううん。ごめんね」



( ^ω^)「じゃあ明日もバイトあるし、そろそろ寝るお」



ξ゚゚)ξ「わかった。頑張ってね。おやすみ」



( ^ω^)「おやすみだお」







68:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:25:09.88ID:Z+xC/fiT0

電話を切り、部屋の電気を消してブーンは布団に入った。



それにしても女性はすごい。まだ高校生なのにとても現実的だ。

今の状態に疑問も感じずに働いてきた自分がすごく恥ずかしい。

女の人の方が精神年齢が高いって、こういうことだったのか。



( ^ω^)(ツンはちゃんと考えててすごいお。俺も見習うお)



明日ギコにバイトの日数を増やしてもらえないか聞いてみよう。

そう思いながら、眠りについた。





70:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:26:44.15ID:Z+xC/fiT0





一方ツンは、部屋のベッドによりかかってうつむいていた。



ξ--)ξ「はー、なんで仕事のことまで口出しちゃうんだろ」



自己嫌悪。ツンの今の心を取巻く感情は、この一言に尽きる。

ブーンの人生だからブーンの自由にするのは百も承知だが、やはり付き合うとなると別問題だ。

親や友達に紹介する機会もあるだろうし、その時にブーンの職業は何かと聞かれた時

今の状態のままでは、ブーンだけでなく自分も恥をかくだろう。

社会人という道を選んだからには、それなりにしっかりして欲しかったのだ。





72:1◆stb.HbmXsI:2006/05/15(月)00:28:04.64ID:Z+xC/fiT0



ξ゚゚)ξ(まぁ、ブーンのことだからその点は大丈夫だよね。

     なんか知らないけど要領もいいし・・・相当就活してたみたいだし。・・・・・・・全部落ちたけど)



ツンがここまで神経質なのは、やはり過去の経験が起因している。

しかし、ブーンは打算的な考えではなく、心が惹かれるままに選んだ相手だ。

きっと信じられる。ツンはそう思っていた。





266:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:05:45.39ID:6qwAdflF0

翌日、ブーンはいつものように出勤し、午前中は補充、午後は倉庫整理の作業に追われた。



( ^ω^)(どう考えても今のペースで働くのは、社会人としてありえないお・・・

     これじゃあ学生アルバイト並だお。

     やっぱりツンの言う通り、日数増やしてもらわないと・・・)



今の状態に満足していた自分が急に恥ずかしくなった。

もしこれで日数を増やしてもらえないとなると、辞めることも考えなくては・・・。

仕事が終わったら必ずギコに掛け合ってみよう。

ブーンはそんなことを考えながら、ひたすら飲料の入った重い箱を運び続けた。







267:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:06:49.93ID:b0fJ1jdc0

やがて日が沈み、時刻は夜7時を回っていた。

ブーンは倉庫整理を終え、事務所へと向かった。



( ^ω^)「お疲れ様ですおー」



川`〜`)||「お疲れ様ー」



そこには、今日は休みのはずの事務のかおりがいた。

いつもよりもカジュアルな格好でデスクに座り、パソコンを打っていた。



( ^ω^)「かおりさん、今日は休みじゃないのかお?」



川`〜`)||「ちょっとやり残したことがあってね」



( ^ω^)「そうですかお」







269:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:07:59.50ID:b0fJ1jdc0

ブーンは作業着を脱ぎ、ハンガーにかけた。

そして冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し、ソファーに深々と腰掛けた。

どうやらギコはまだ戻っていないらしい。でももうすぐ戻るだろう。



ブーンはコーヒーを一口飲んだ後、ソファの隣のラックに入っている雑誌を手にとり、パラパラとめくった。

ギコが戻るまで何をしていよう。ただ待つというのも疲れるものだ。



その時、事務所の電話が鳴った。

すぐさまかおりが電話に出た。



川`〜`)||「はい、微糖園でございます。・・・・・・・・あっ、ギコさん」



( ^ω^)(ギコさんから?珍しいお)







271:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:10:32.29ID:b0fJ1jdc0

川`〜`)||「ええ、ちょっとやり残した仕事があって・・・・・。

      ・・・・・・・・・・え?」



電話に出ているかおりの表情が急に変わった。

ブーンはそのただならぬ様子を察し、かおりをじっと見ていた。



川`〜`)||「ええっ!!本当ですか!?そ、それで・・・?」



一体どうしたというのだろう。

電話の相手はギコのようだが、仕事の電話にしても様子がおかしい。

何か大変な事態が起こったのだろうか。



川`〜`)||「はい・・・はい、では所長にはこちらから連絡して・・・・はい・・・」



(;^ω^)(一体どうしたんだお?)



何が起きたのか全く予想もつかない。

かおりは明らかに狼狽している。







276:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:13:13.32ID:b0fJ1jdc0

川`〜`)||「はい・・・はい、わかりました」



かおりはさらさらとメモを取り、青ざめた表情で受話器を置く。

ブーンはソファーから立ち上がり、かおりのもとへ向かった。



( ^ω^)「どうしたんですかお?」



川`〜`)||「山田さんが・・・荷物の下敷きになって病院に運ばれたそうよ・・・」



(;^ω^)「ええ!!??」



山田とは、入社3年目の微糖園の社員で、ブーンとはそれほど仲が良いわけではなかったが、

何度かギコも交えて軽い世間話をしたことはあった。

愛想がいいわけでも悪いわけでもなく、「普通の人」という印象の強い人だ。







279:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:14:57.67ID:b0fJ1jdc0

川`〜`)||「怪我が相当ひどいみたい。

      とりあえず所長に連絡して、病院に行ってもらうことになったから」



(;^ω^)「そうですかお・・・今日はギコさんは山田さんと一緒だったんですかお?」



川`〜`)||「いえ、たまたま事故現場を、ここに戻る途中だったギコさんが通りかかったらしくて・・・」



(;^ω^)「そうですかお・・・」



川`〜`)||「とりあえず私はここに残ることになったけど、内藤くんはどうする?」



( ^ω^)「とりあえず俺は帰りますお」



川`〜`)||「わかった。山田さんのことはギコさんから連絡いくと思う」



( ^ω^)「わかりましたお。ではお先しますお。お疲れ様ですお」



川`〜`)||「お疲れ様」







283:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:16:46.61ID:b0fJ1jdc0

そう言うとかおりは、受話器を取りボタンを押し始めた。所長に連絡するのだろう。

ここでやきもきしていても、ブーンにはどうすることもできない。とりあえずギコからの連絡を待つしかない。



ブーンは山田とは面識はあっても、あまり顔を合わせる機会もなかったし、会っても挨拶をする程度の仲だった。

心配はしているが、正直他のみんなほどのものでもない。

ブーンは夜の路地を歩きながら、いつギコに出勤日数のことを掛け合おうか、ぼんやり考えていた。







その日の夜、ツンに電話で山田のことを話し、今日は出勤日数を増やしてもらえるよう頼める状況になかったことを説明した。

ツンは、それなら仕方ないわね、と言った後に、「山田さん、大したことないといいね」と続けた。

ブーンはいまいちピンとこなかったが、とりあえず同意しておいた。





285:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:17:25.15ID:b0fJ1jdc0

翌日、ブーンはキッチンの大掃除をしていた。

ガスコンロのコゲと格闘しているところに、ブーンの携帯が鳴った。



ピピルピルピピ〜♪



(;^ω^)「はいだおー今出るおー」



手を軽く洗い、リビングに急いで向かう。

そしてテーブルの上に置いてある携帯を手にとった。



ピッ

( ^ω^)「もしもしだお」



(゚Д゚)「あ、内藤?俺」



( ^ω^)「ギコさん・・・昨日は大変だったようだお」



(゚Д゚)「ああ、山田のことなんだけどな・・・」







286:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:18:31.64ID:b0fJ1jdc0

( ^ω^)「どうなりましたかお?大丈夫なんですかお?」



(゚Д゚)「それがなぁ、あんまり芳しくないんだよ」



(;^ω^)「えっ・・・」



(゚Д゚)「あいつ一人で補充作業してて、トラックから荷物降ろすときにコンテナの下敷きになったらしいんだ。

    んで肋骨とか手首とかイッちまって・・・全治3ヶ月だそうだ」



(;^ω^)「3ヶ月!?」



(゚Д゚)「あと数ミリで脊髄もやられそうだったらしい。

    そうなれば半身不随になってたそうだ」



(;^ω^)「・・・・・・・」







288:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:19:38.85ID:b0fJ1jdc0

(゚Д゚)「でさ、こんな報告した後で後味悪いと思うけど、

    山田で開いた穴を埋めたいんだ。お前、うちのパートにならねえ?」



(;^ω^)「え!?いいんですかお?」



(゚Д゚)「本当はお前ほど仕事ができる奴には正社員になってもらいたいんだが・・・

    山田も怪我が治れば復帰するだろうし、正社員は無理らしい。

    でもパートってことなら、所長も是非って言ってる。」



(;^ω^)「そうかお・・・それは喜んでお受けするお」



(゚Д゚)「マジで!?サンキュー!

    明日からでも来れるか?」



( ^ω^)「大丈夫だお」







290:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:20:50.24ID:b0fJ1jdc0

(゚Д゚)「じゃあ、平日は8時出勤だから。んで週休2日。まぁ詳しくは明日話すわ。

    契約するから印鑑持ってきて」



( ^ω^)「分かったお。明日から宜しくお願いしますお」



(゚Д゚)「こちらこそよろしく。じゃあ明日な」



( ^ω^)「ばいぶーだお」



ブーンは電話が切れたのを確認すると、携帯をテーブルの上に置いた。

信じられない事態にしばし呆然とする。

まさか、自分から掛け合う前にギコから頼まれるなんて。

怪我をした山田のことは気がかりではあるが、とりあえず安定した収入が約束された。

山田のおかげ、といったら不謹慎だろうが、ブーンにはこの言葉以外思い浮かばない。



( ^ω^)「夜になったらツンに報告するお」



ブーンは立ち上がり、再びキッチンに向かった。







291:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:21:24.30ID:b0fJ1jdc0

その夜、ツンに電話でパートになれたことを報告すると、ツンは素直に祝福してくれた。

そして、「これから私がバイトのない放課後に気軽に会えなくなっちゃったね」と寂しそうに呟いた。





翌日、ブーンが微糖園に出勤すると、所長とギコが契約の準備をしてくれていた。

契約書に印鑑を捺し、待遇についての説明を受ける。

どうやら社会保険完備のようで、ブーンは一安心した。仕事内容も今までと同じらしい。

山田の一件で、補充は二人一組で行うことになったらしい。ブーンはギコと組むことになった。



物事が良い方向へ進んでいる。これも、ツンが背中を押してくれたおかげだ。

本当にツンに感謝しなければ。







293:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:22:05.25ID:b0fJ1jdc0

その日、仕事は夜8時頃に終わった。

ブーンは事務所を出ると、ツンのバイト先のファミレスへ向かった。

ドクオとよく来ていたファミレス。しかし一人では来たことがなかった。

ブーンは緊張しながら、店の中に入った。



ξ゚゚)ξ「いらっしゃいま・・・・あっ」



( ^ω^)「おいすー」



ξ゚゚)ξ「あ、あれ?どうしたの?」



( ^ω^)「迎えに来たお。一緒に帰るお」



ξ゚゚)ξ「分かった。じゃあ適当に座って。コーヒーでいいでしょ?」



( ^ω^)「ツンのおごりktkrwwwwwww」



ξ゚゚)ξ「ふざけんな」







295:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:22:40.53ID:b0fJ1jdc0

そう言ってツンはホールのカウンターの奥へ向かった。

ブーンは適当に窓際の席に座った。

時刻はすでに閉店30分前。平日ということもあり、ブーンの他に客は5〜6人ほどしかいない。



ξ゚゚)ξ「はい、おまたせ」



ツンがコーヒーを差し出す。



ξ゚゚)ξ「多分今日も帰るの9時半くらいになるよ。それまで待ってるの?」



( ^ω^)「適当に時間潰すから平気だお」



ξ゚゚)ξ「わかった。じゃあ早く帰れるように後片付け速攻でするから」







296:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:23:55.12ID:b0fJ1jdc0

そう言ってツンはまたカウンターの奥へ消えた。

閉店間近ということもあり、一人、また一人と会計を済ませて帰っていく。

ブーンはコーヒーを飲みながら会社から持ってきた雑誌を読んでいた。

そして閉店10分前、ついに客はブーン一人となった。

コーヒーを飲み終えたブーンのもとへツンがやって来た。



ξ゚゚)ξ「あんたが帰ったら店閉めるから早く帰って」



(;^ω^)「その言い方ひどいおwwwwwwでもわかったお、そこのコンビニで時間潰してるお」



ξ゚゚)ξ「でね、店長がコーヒー代もらわなくていいよって言ってた」



( ^ω^)「本当かお?」



ξ゚゚)ξ「うん。つーかもうレジ閉めたんだけどね」



(;^ω^)「ちょwwwwwwwwww」





297:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:25:04.66ID:b0fJ1jdc0

ξ゚゚)ξ「じゃあ終わったら電話するから」



( ^ω^)「分かったお。待ってるお」



ブーンはツンに手を振り、店を出た。

今日は日中、夏が来たかと思う程気温が上がった。夜になった今も半そででいても平気な、とても快適な気温だった。

ブーンは時間を潰すためにコンビニへと向かった。







店を閉め、ツンは後片付けに追われていた。

全てのテーブルを吹き終わったところに、トリィがやってきた。



(゚∋゚)「ツンちゃん、さっきの人、よくもう一人の友達と来てたコだよね?」



ξ゚゚)ξ「あっ、はい。高校の先輩で」



(゚∋゚)「カレシ?」



ξ///)ξ「えっ、いやっ、そのっ」



(゚∋゚)「図星だ♪」



ξ///)ξ「は、はぁ・・・まぁ・・・・」







298:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:26:03.83ID:b0fJ1jdc0



(゚∋゚)「ツンちゃんに彼氏ねー。いやー、なんか寂しいなー」



ξ゚゚)ξ「店長、奥さんもお子さんもいらっしゃるじゃないですか」



(゚∋゚)「あっ、まぁ、それはそうなんだけどね」



ξ゚゚)ξ「私がアメリカ人だったら今ごろセクハラで告訴してるところですよ、店長」



(゚∋゚)「ええ〜、いやぁツンちゃん厳しいなー」



ξ゚゚)ξ「あははw冗談ですw」





299:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)00:26:58.96ID:b0fJ1jdc0

(゚∋゚)「彼氏、待ってるんでしょ?もう上がりな」



ξ゚゚)ξ「えっ・・・でも、店長も用があるんじゃ・・・」



(゚∋゚)「あとは一人でできるから大丈夫。キッチンのスタッフもいるし。

   ほら、早く帰らないと彼氏待ちくたびれてるよ!」



ξ゚゚)ξ「あっ、はい、ありがとうございます」



(゚∋゚)「じゃあおつかれー」



ξ゚゚)ξ「お疲れ様でした、お先します」



トリィのはからいで、ツンは予定よりも早く帰してもらえることになった。

ツンは急いで着替え、ブーンのいるコンビニへと向かった。





468:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)23:51:13.47ID:7E5OUjv20

そのファミレスから5分ほど歩いたところにあるコンビニで、ブーンは雑誌を立ち読みしてツンを待っていた。

9時半まで、あと20分近くある。のんびり雑誌でも読んでいれば時間がくるだろう。



ふと、週刊誌の「スキャンダル帝王 人気俳優のhiroyukiが、深夜に女性と密会!?」という派手な文字に惹かれ、

ブーンはその週刊誌を手にとり、ページをめくった。

hiroyukiとは、元ジュゴンボーイの今最も注目を集める俳優で、切れ長の涼しげな目元と少し厚めの唇が世の女性を魅了し、

セクシーな芸能人ナンバー1とまで言われるほどだった。

真面目そうな外見とは反対に女遊びが激しいようで、よく芸能週刊誌にスクープされていた。







473:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)23:54:29.01ID:7E5OUjv20

ξ゚゚)ξ「つーか何公衆の面前でエロ本読んでるのよ」



(;^ω^)「??」



ξ゚゚)ξ「みっともない」



そう言ってツンはお菓子の棚の方へ向かった。

ブーンが手に持っている週刊誌の表紙を見ると、そこには水着姿で大胆なポーズを取っているグラビアアイドルの写真が

大きく掲載されていた。



ブーンは慌てて週刊誌を棚に戻し、ツンのところへと向かった。







475:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)23:56:09.00ID:7E5OUjv20

(;^ω^)「ツ、ツン、あれはただの週刊誌だお!エロ本なんかじゃないお!!」



ツンはしゃがみ込んだまま、黙ってチョコレートを品定めしている。



(;^ω^)「ツン、本当だお!ちゃんと見てくれお!!」



ξ゚゚)ξ「・・・・・・何焦ってんの?」



(;^ω^)「・・・」



ξ゚゚)ξ「週刊誌ってことぐらい私にも分かりますから。ちょっとからかっただけ」



(;^ω^)「あう」







476:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)23:57:00.85ID:7E5OUjv20

ξ゚゚)ξ「そんなに慌てられると、なんだか余計あやしくなってきたけど」



(;^ω^)「俺はドクオと違って、コンビニでエロ本立ち読みできるほど度胸ないお・・・・」



ξ゚゚)ξ「そうゆうことにしといてあげる。ね、コレ買って」



( ^ω^)「チョコかお?夜にチョコ食べると太るお」



ξ#゚゚)ξ「うっさいわね!」



(;^ω^)「!!!???」



ξ#゚゚)ξ「そんなこと言うんだったらあんた一人で帰れば!!」







478:1◆stb.HbmXsI:2006/05/16(火)23:58:25.20ID:7E5OUjv20

ツンはそう言うとそのままコンビニを出ていってしまった。

ブーンは思わずその場に立ち尽くした。ツンが急に声を荒げるなんて。



ブーンは我に返ると、慌ててツンを追いかけた。



(;^ω^)「ツン待つお!すまなかったお!!」



ξ#--)ξ「・・・・・・・・・・・」



(;^ω^)「ツン・・・」



ツンが口をきいてくれない。相当ツンの逆鱗に触れてしまったということか。

それにしてもこんなに急激に態度が変わるなんて・・・。今までこんなことはなかったのに。







481:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:00:03.45ID:g381oEN+0

夜の路地を、早足で歩くツンの背中を追いかけながら、ブーンはどうしていいか全く分からずにいた。

ただただ、ツンの後ろを付いて行くしかなかった。



しばらく歩いたところで、ツンが立ち止まった。

機嫌が直ったのだろうか?ブーンは急いでツンの元へ駆け寄った。



ブーンがツンに話し掛けようとした時に、それまでブーンに背中を向けていたツンが急に振り返った。

その表情はとても険しく、怒りが露にされていた。般若のような表情・・・とは、このことだろうか。

ブーンは驚いて、思わず後ずさりしてしまった。







482:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:01:19.28ID:g381oEN+0

ξ#゚゚)ξ「あんたねぇ・・・・なんで黙ってついてくるのよ」



(;^ω^)「だって、ツンが怒ってたから・・・」



ξ#゚゚)ξ「もうちょっと気使って声掛けようとか思わないわけ!?」



(;^ω^)「そんなこと言われても・・・」



ξ#゚゚)ξ「元はと言えばあんたのせいでしょうが!!!

      普通、なんとかしようとか思うでしょ!!!!」



(;^ω^)「・・・・・・・・・」



ξ#゚゚)ξ「なのになんで何もしないでただついてくるのよ!

      自分が悪いと思ったらちゃんと相手が納得するまで謝るってのがスジでしょ!!」



(;^ω^)「・・・・・・・・・・・」



ξ#゚゚)ξ「あームカつく。鬱陶しいからもうついてこないで!」



(;^ω^)「・・・・・・・・・・」







485:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:02:46.08ID:g381oEN+0

(#^ω^)「わかったお。送って行こうと思ったけど俺は帰るお」



ξ#゚゚)ξ「さっさと帰れば?」



ツンはそう言うとブーンに背を向け、早足で歩き出した。



もう、何がなんだかわけがわからない。どうしてこんなに怒られなくてはならないのだろうか。

それにしてもツンの口調はキツすぎる。あんな言い方をされると、こっちまで腹が立ってくる。



ブーンはツンとは反対方向へ歩き出した。

ツンはなんて勝手なんだろう。いくらなんでも彼氏に向かって”鬱陶しい”はないのではないか。

確かに原因を作ったのは自分だが、あまり責め立てられると正直いい気はしない。

あんなに散々まくしたてられた挙句”謝れ”と言われても無理な話だ。







487:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:03:16.14ID:g381oEN+0

(#^ω^)(腹が立つお・・・・)



それにしても、大らかなブーンがここまで腹を立てるのは、とても珍しいことだった。

それくらいツンの口調はキツかったのだ。



折角仕事のことでツンに報告があったのに、これで会いに来た意味がない。

無駄足だった。そう考えると、余計に怒りが湧き上がってくる。

ブーンはイライラしたまま帰宅し、その日はツンにメールを送らずに就寝した。







490:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:05:04.75ID:g381oEN+0





翌日、ブーンはすっきりしないまま出勤した。

ギコに”何かあったのか?”と何度も聞かれたが、ブーンはその度になんでもないと答えた。



その日は夕方の5時に仕事が終わった。

ブーンは事務所を出ると、自宅へ向かって歩き出した。

事務所は自宅から歩いて20分ほどの所にあるので、ブーンは徒歩で通勤することにしていた。

ブーンは歩くのが好きだった。季節や、その日の気温や風を感じながら歩くのがとても好きなのだ。

仕事疲れもあって、ブーンは昨日のことをすっかり忘れて歩いていた。



( ^ω^)(随分日が長くなったお。まだ明るいお)







493:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:05:53.62ID:g381oEN+0

日中の暖かさを残した空気が、夕方の街をやわらかく包んでいる。

ブーンは清々しい気持ちで自宅へと歩いていた。

そして自宅近くの公園の前を通りかかったところで、後ろから急にワイシャツをひっぱられた。

驚いて振り向くと、そこにはツンの姿があった。



(;^ω^)「ツ、ツン・・・!?どうしたお?」



ξ゚゚)ξ「昨日はごめんね」



(;^ω^)「昨日・・・?

      ・・・・・・・・・・・・あ」



ξ゚゚)ξ「もしや忘れてた?」



(;^ω^)「わっ、忘れてないお!ちゃんと覚えてたお!!」







494:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:06:50.56ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「まぁどっちでもいいけどさ。ちょっといい?」



( ^ω^)「俺も話があったお。うちに来るかお?」



ξ゚゚)ξ「え?でも・・・」



( ^ω^)「かあちゃんは9時くらいにならないと帰って来ないから大丈夫だお」



ξ゚゚)ξ「分かった・・・」



ブーンはツンを自宅へつれて行くと、自分の部屋へ案内した。ツンは緊張した面持ちでブーンの部屋に入った。

ブーンは一旦台所に向かい、冷蔵庫からジュースを取り出し、コップを二つ持って部屋に戻った。







497:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:07:47.19ID:g381oEN+0

( ^ω^)「りんごちゃんでもいいかお?」



ξ゚゚)ξ「りんごちゃんでいいよ」



ブーンはりんごジュースをコップに注ぎ、ツンに差し出した。



ξ゚゚)ξ「ありがと」



( ^ω^)「で、急に来てどうしたお?」



ξ゚゚)ξ「ああ・・・実はね、昨日のことなんだけど・・・」



(;^ω^)「・・・・・・・・・・」



ξ゚゚)ξ「私、すっごくイライラしてたでしょ?」



(;^ω^)「うんお・・・・・」



ξ゚゚)ξ「生理前だったからみたい」



(;^ω^)「せ、せいり?」







506:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:09:30.16ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「生理前ってホルモンバランスが崩れて、頭が痛くなったり、眠くなったり、体がむくんだり、すっごくイライラしたりするの」



( ^ω^)「そうなのかお・・・・」



ξ゚゚)ξ「んで、普段は何でもないことでも生理前だとすごくイライラするのね。

      それで昨日・・・・あんなにキツく言っちゃって・・・・・・」



( ^ω^)「なるほどだお」



ξ゚゚)ξ「昨日の夜生理がきて分かった。ごめんね」



( ^ω^)「そうだったのかお」



ξ゚゚)ξ「あと、生理前ってやたら甘いものが食べたくなるのよ」



そう言ってツンはりんごジュースを飲んだ。

甘いもの・・・?ああそうか、だから昨日コンビニでチョコレートを選んでいたのか。

なんだか全てに納得がいった。







513:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:11:21.83ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「毎月迷惑かけると思うけどよろしく」



( ^ω^)「うはwwwww毎月wwwwwwwwwマンドクセwwwwwwwwww」



ξ#゚゚)ξ「うっさいわね!仕方ないでしょ!

       あんたが一週間抜かないでいて夢精するのと同じくらい仕方ないことなのよ!!」



( ^ω^)「なるほどwwwwwwwww」



ブーンの家族で女性なのは母だけだし、今まで彼女がいたことがなかったから、

女性の生理現象については全く知識がなかった。

生理前にイライラが強くなると言われて、ピンとこない部分もあるが、

今、目の前にいるツンはいつものツンで、昨日のようにピリピリしていない。これが何よりの証拠なのだろう。

それどころかいつもよりも穏やかな印象がある。これも、生理中だからなのか?







514:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:12:33.71ID:g381oEN+0

( ^ω^)「あ」



ツンの顔をまじまじと見ていると、頬に大きなニキビがあるのを見つけた。



( ^ω^)「ニキビハケーンwwwwww潰させてくれお」



ξ#゚゚)ξ「ちょっと!やめてよ!!今までニキビ潰したことないんだから!!!!」



( ^ω^)「それ本当かお?気持ちいいのに・・・俺もかあちゃんに止められてるけど」



ξ゚゚)ξ「跡が残るじゃない。だからこれには触らないで」



( ^ω^)「それにしてもツンにニキビなんて珍しいお」







518:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:13:28.17ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「これも生理のせい。男性ホルモンが強くなって、脂の分泌が多くなるからニキビもできやすくなるの」



(;^ω^)「な、なるほどぉ〜」



ξ゚゚)ξ「あんたのお母さん、美容部員でしょ?多分もっと詳しく説明してくれるわよ」



(;^ω^)「いや、聞きにくいおwwwwwww」



それにしても、女性は色々あって大変そうだ。頭痛や腹痛や腰痛などが一気に来て、

しかもそれが毎月あるのだから相当面倒に違いない。



( ^ω^)「めんどくさくないかお?」



ξ゚゚)ξ「超めんどい。できればあんたに譲ってあげたいくらい」



(;^ω^)「いらないおwwwwwww」







519:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:15:40.64ID:g381oEN+0

ちなみに、ツンは生理痛も相当ひどいらしい。

腹痛と腰痛がとてもひどく、一日目と二日目は痛み止めを服用しないと生活できないくらいひどいらしいのだ。

以前に一度、痛み止めが効かず、あまりの痛みで動けなくなったことがあるらしい。

翌日、母の勧めで産婦人科に診察に行ったが、体に異常はなかったのだそうだ。

ブーンはそれを聞いて、全身の力が抜けるような感覚に陥った。



ξ゚゚)ξ「ちなみに、出産の時の陣痛って、男の人におなじ痛みが起きたら死んじゃうくらい痛いらしいよ」



(;^ω^)「そうなのかお・・・・女の人はすごいお」



小学校と中学の時に保健体育の授業で性教育は受けたが、自分が知らない事がたくさんあってびっくりした。

女性の方が精神年齢が高い理由は、ここにもある気がした。



521:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:16:21.29ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「そういえば、あんたも話があるって言ってなかった?」



( ^ω^)「あっ!!忘れてたお!!!!」



ξ゚゚)ξ「?」



( ^ω^)「実は、微糖園のパートになることになったお!!」



ξ*゚゚)ξ「本当!?おめでとう〜!!!」



ツンの表情がみるみるうちに明るくなる。とても嬉しそうだ。

ブーンが事の経緯を説明すると、ツンはうん、うん、と頷きながら聞いていた。







525:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:18:15.64ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「山田さんには悪いけど、その人が怪我したおかげでブーンがパートになれってことだよね」



( ^ω^)「複雑な気持ちだお。素直に喜べないお」



ξ゚゚)ξ「まぁ、山田さんにはゆっくり療養してもらって、ブーンはその分頑張りな」



(*^ω^)「把握したおwwwwwwwwww」



ξ゚゚)ξ「それにしても、良かったねぇ。おめでとう」



(*^ω^)「ご褒美は?」







531:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:19:30.98ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「・・・・・・・・・は?」



(*^ω^)「ご褒美はないのかお?」



ξ゚゚)ξ「ないわよ。社会人なんだから働くのは当たり前でしょ」



(;^ω^)「テラヒドスwwwwwwwwwwww」



ξ゚゚)ξ「でもまぁそんなに言うなら・・・」



そう言うとツンはブーンのそばへ擦り寄ってきた。

ブーンの心臓の鼓動が急に早くなった。



(*^ω^)(一体どんなご褒美かお?)



ブーンの期待は一気に高まる。一体何をしてくれるのだろう。







535:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:20:47.09ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「はい、おでこにチューしていいよ」



( ^ω^)「え」



ξ゚゚)ξ「何よ、不満?」



( ^ω^)「不満じゃないけど・・・せめてツンが俺のほっぺにチュってしてくれお」



ξ///)ξ「は・・・はぁっ!?なんでそうなるのよ!!」



( ^ω^)「ご褒美ってそうゆうものだお。お願いだお」



ブーンがツンに必死に懇願する。ツンは顔を真っ赤にしながら、少し困ったような表情でブーンの顔を見ていた。







537:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:22:21.38ID:g381oEN+0

ξ///)ξ「わ・・・分かったわよ・・・。ほっぺにすればいいのね・・・・」



(*^ω^)「ktkrwwwwwwwwwバッチコイだおwwwwwwwwww」



ξ///)ξ「恥ずかしいから目つぶってて」



(*^ω^)「フヒッ!フヒヒ!」



興奮を禁じえない。ツンがほっぺにキスをしてくれるなんて、今まで想像したこともなかった。

ツンの柔らかそうな唇が自分の頬に触れることを想像するだけでちんこが勃起しそうだ。



(*-ω-)「準備おkwwwwwwwwww」



ξ///)ξ「う、うん・・・・」



ツンは、丁寧に正座をして待つブーンの肩に両手をかけた。







545:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:25:13.09ID:g381oEN+0

ξ///)ξ「失礼します・・・・」



ツンの顔がゆっくりとブーンの頬に近付く。あと数センチで、ツンの唇がブーンの頬に触れる―。

とその時、急にブーンがツンの肩をつかんだ。



ξ;゚゚)ξ「きゃっ!?何す―」



ツンがびっくりして目を開けると同時に、ブーンの顔がツンの目と鼻の先にあった。

ツンは思わず目をつぶった。肩をこわばらせ、無意識にの奥を食いしばる。



そして、ブーンの唇が、ツンの唇に触れた。





556:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:26:45.31ID:g381oEN+0

ξ///)ξ「・・・・・・・・・っっ」



ツンの心臓がドクン、ドクンと大きく波打つように高鳴る。

頭の中は真っ白だ。何を考えていいか分からない。とても混乱している。



少し経って、ブーンの唇がゆっくり離れた・・・。



(*^ω^)「フヒヒ!作戦成功だおwwwwwwww」



ξ///)ξ「お前・・・・不意打ちすんなばか」



(*^ω^)「最高のご褒美だおwwwwwwこれで仕事頑張れるおwwwwwww」



ブーンはそう言ってツンを抱きしめた。

ブーンの胸にツンが埋もれる形になった。





563:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:28:36.76ID:g381oEN+0

ξ;゚゚)ξ「ちょっ・・・苦しいっ」



(;^ω^)「あっ、ごめんお!!」



ブーンは急いでツンから離れた。



ξ;--)ξ「あんたとは身長差あるから、何するにも相性悪そうね」



(;^ω^)「そんなこと言うなおwwwやってみなきゃ分からないおwwwwwww」



そう言ってブーンは再びツンの肩を抱きしめた。



(*^ω^)「今度はうまく抱きしめるお」



ξ///)ξ「・・・・・っっ」



ツンを優しく抱きしめる。ツンの頭がブーンの肩に乗るかたちになった。







571:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:30:05.85ID:g381oEN+0

(*^ω^)「フヒッ!テラヤワラカスwwwwwwwww」



ξ*--)ξ「そういう感想は頭の中でしてくれない?」



ツンの腕が、そっとブーンの背中に回る。

ツンのシャンプーの香りがふんわりとブーンの鼻をくすぐる。

あまりに良い香りにクラクラしそうだ。



(*^ω^)「もっとぎゅってしてくれお!もっともっと!!」



ξ#゚゚)ξ「あんたいちいちうっさいのよ!ムードもクソもないじゃない!!」



そう言ってツンは思いっきりブーンの体を抱きしめた。







582:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:32:58.15ID:g381oEN+0

(;^ω^)「ちょwwwwいてえwwwww

     苦しいお・・・・・クラクラしちゃお・・・・」



ξ*--)ξ「あんたって・・・抱き心地いいのね・・・・」



(*^ω^)「!!」



ツンがそっとブーンの体から離れた。頬がほんのりピンク色に染まっている。



ξ゚゚)ξ「でも、立ったままぎゅってできないね。あんたの胸のあたりに私の顔がくるから、苦しくなっちゃう」



(*^ω^)「大丈夫だお!俺がちょっとかがめばちょうどいいお!」



ξ;--)ξ「それじゃあ格好悪いじゃない・・・」



(*^ω^)「年の差カップルも流行ってるし大丈夫だお!!」



ξ゚゚)ξ「それフォローのつもり?」







588:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:34:50.96ID:g381oEN+0

ツンが頬を染めたまま前髪を整える。

恥ずかしさを隠すように、部屋をさりげなく見渡している。

ふと、CDラックに目がいったところで動きが止まった。



ξ゚゚)ξ「ん・・・・?」



( ^ω^)「?どうしたお?」



ξ゚゚)ξ「ちょっとこれ・・・」



( ^ω^)「?」



ツンはそう言ってCDラックから一枚のCDを取り出した。



ξ゚゚)ξ「これ私が貸したCDじゃない?」



(;^ω^)「あっ・・・」







593:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:35:57.52ID:g381oEN+0

それは、去年の秋頃に借りたツンのCDだった。返そう返そうと思っていて、結局今に至ってしまっていた。



ξ゚゚)ξ「あんたねぇ・・・私がこれをどれだけ探したと思ってるのよ」



(;^ω^)「すっかり忘れてたお」



ξ゚゚)ξ「でももうアルバム買ったからこれいらない」



(;^ω^)「そうかお」



ツンは部屋の時計をチラリと見た。もうすぐ7時半になろうとしていた。







596:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:36:51.91ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「そろそろ帰ろうかな・・・。宿題あるし」



( ^ω^)「うちでやって行けばいいお」



ξ゚゚)ξ「あんたに邪魔されそうだからいい」



(;^ω^)「・・・・・・チャリで送ってくお」



二人は家を出た後、ブーンの自転車でツンの家へと向かった。

ツンの家へは自転車を使って15分ほどのところにあるが、自転車には乗らずに歩いてツンの家へ向かった。

自転車を押しながら歩くブーンの隣を、ツンが連れ立って歩いている。





599:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:37:46.81ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「仕事、休みはいつなの?」



( ^ω^)「ツンと同じ水曜と木曜にしてもらったお。たまに土日ももらえるみたいだお」



ξ゚゚)ξ「そっか!じゃあちゃんと会えるんだね」



( ^ω^)「忙しくなければツンがバイト終わったら迎えに行くお」



ξ゚゚)ξ「じゃー次は車の免許だね!」



(;^ω^)「え」







604:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:38:26.76ID:g381oEN+0

ξ゚゚)ξ「だって、こんな田舎じゃあ車運転できなきゃ不便じゃない。

      18になったら免許取る、みたいな風潮あるし」



(;^ω^)「まぁ・・・」



ξ゚゚)ξ「就職にも多少有利だよ」



( ^ω^)「たしかにそうだお。じゃあ落ち着いたら取りに行くお」



そうこうしてるうちに、ツンの自宅に着いた。

家の明かりはついておらず、ひっそりとしている。







608:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:39:23.67ID:g381oEN+0

( ^ω^)「誰も帰ってないのかお?そういえば仕事でいつも遅いって言ってたお」



ξ゚゚)ξ「そういえば先月からお父さんが海外出張に行ってるらしいよ」



(;^ω^)「らしいよって・・・」



ξ゚゚)ξ「あんまり会わないから親っていう感じしないんだよね」



(;^ω^)「そうかお・・・」



ξ゚゚)ξ「じゃ、送ってくれてありがと」







618:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:40:26.85ID:g381oEN+0

( ^ω^)「ツン」



ξ゚゚)ξ「何?」



(*^ω^)「さよならのチューはないのかお?」



ξ*゚゚)ξ「は・・・はあ!?」



(*^ω^)「せっかくだしチューするお」



ξ///)ξ「わ・・・わかったわよ」



ブーンはツンの肩を抱き、少しかがんでツンの唇にそっとキスをした。







620:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:40:54.29ID:g381oEN+0

(*^ω^)「うはwwwwあがとうだおwwwww」



ξ///)ξ「もうっ・・・」



(*^ω^)「じゃあ帰ったらメールするお」



ξ*゚゚)ξ「わかった。気を付けてね」



(*^ω^)「ばいぶー」



ブーンは颯爽と自転車に乗り、夜の路地の向こうへ消えて行った。

ツンはその様子を見送った後、家の中に入った。





629:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:41:57.22ID:g381oEN+0



( ^ω^)「ただいまだおー」



ブーンは帰宅し、家の中に入った。

まだ母が帰ってきていないようで、家の中は静まり返っている。

そのまま2階に上がり、部屋へ入った。テーブルの上のコップを片付けながら、ブーンは先ほどのことを思い出していた。



(*^ω^)「ツンの唇、柔らかかったお」



自分の唇に、ツンの唇の感触が残っている。

そして体全体に、ツンの体の感触と香水の優しい香りが残っていた。

ツンは柔らかくて、あたたかくて、とても気持ち良かった。目をつぶると、さきほどの光景が浮ぶようだ。





635:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:42:49.88ID:g381oEN+0

( ^ω^)「あっ」



(;^ω^)「思い出したらちんちんおっきしたお」



ブーンの股間のモノがズボンを大きく膨らませている。



( ^ω^)「可哀相だけど、もしかしたらお前の出番はずっとないかもしれないお」



そう言ってブーンは息子をやさしくなだめた。





637:1◆stb.HbmXsI:2006/05/17(水)00:43:38.39ID:g381oEN+0

ブーンは手探り状態でツンと付き合っていた。

初めて女性と付き合ってるからというのもあるが、自分の性欲のままにツンの体を求めればツンは傷つきかねないからだ。

少しずつ、相手の様子を見ながら接して、徐々に徐々にツンとの関係を深めていこう、と思っていた。



もしかしたらツンと一つになるまで1年以上かかるかもしれないし、一生男としての悦びを味わえないかもしれない。

しかしブーンはそれでも構わないと思っていた。

肉体関係がなくても、ツンと一緒にいられれば、それがブーンにとっての極上の幸せだった。

セックスレスの夫婦もいる。二人だけの愛の形を築き上げれば、それでいいのだ。





57名前:1◆stb.HbmXsI:2006/05/21(日)00:33:12.48ID:cNJFtfI/0



( ^ω^)「ラーメンうめえwwwwwwwwwwwww

      略して・・・・・・・・・・・・・・らめえええええええええwwwwwwwwww」



(゚Д゚)「うるせーよ!静かに食え!!」



今日のかなり遅めの昼食は、市内でも評判のラーメン屋に寄った。

この日もギコと組んでの仕事だ。ギコが休みの日は他の社員と組むのだが、

やはりギコと一緒に仕事をする方が気を使わなくて済むし、仕事もしやすかった。







64名前:1◆stb.HbmXsI:2006/05/21(日)00:34:59.78ID:cNJFtfI/0

(゚Д゚)「それにしてもお前、最近楽しそうだよな」



( ^ω^)「そうかお?」



(゚Д゚)「ああ。いい意味で浮かれてるってゆーか」



それはやはりツンの影響だろう、とブーンは思った。

ツンと付き合い始めてからというもの、毎日が楽しくて仕方がない。何をするにも楽しい。



(゚Д゚)「彼女と何かあったのか?え?」



(*^ω^)「いやあっはっはっはwwwwwwwww」



本当に自分かと思うくらい、妙にテンションが高くなる。毎日こんな調子だ。

気分は高まり、何もかも上手くいくような気にさえなっている。







66名前:1◆stb.HbmXsI:2006/05/21(日)00:36:15.76ID:cNJFtfI/0

(*^ω^)「実は・・・・一昨日・・・」



(゚Д゚)「うん、うん!」



(*^ω^)「チューしちゃったおwwwwwwwww」



(*゚Д゚)「マジでかああああああああ!

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